
★場所とイベントに限った前置詞問題を見てみよう
★以下、Part 5形式の短文穴埋め問題です。制限時間は一問につき15秒です。
1. The engineers coming to fix the machinery
will rent a car ——- the local airport and drive
to our factory.
(A) above
(B) between
(C) at
(D) for
2. Ms. Lee, the director of ADI Medical, informed
its shareholders that sales ——- the Internet
had increased dramatically in the last quarter.
(A) up
(B) on
(C) of
(D) at
【解説と解答】
1. TOEIC450点レベルの問題でした。 見た瞬間にこれだよね、とわからなければ
いけません。正解は点としての場所を示す(C) atです。この問題は、空港(airport)という場所が後ろに駆るのが強烈なヒントになります。一般的に考えて、「空港で」をなんて言いますか、という程度のこと。だからatです。 よく「atの次は場所がくる」という言い方をされることもありますが、場所だけなら、inだって、onだって可能です。その場所が部屋のような閉ざされた空間なら、in the roomになるし、何かの上に乗っていたり、接触を意味するならon(on the tableのように)。だから「atの次は場所だ」という言い方はちょっとラフかなと。
atは地図でどこかの場所を探していて、例えば「ここがその映画館だよね」と指さすイメージです。これがatの示す「点」の感覚です。こういうところをTOEICは試してくるのが好きです。それが実際のTOEIC問題に出る場合、誤答の中には、ありえてしまうかもしれないinなどは、一緒に含まれていません。 inやonと比べると、atで表す場所って、結構おおざっぱです。Let’s meet at the station.と言う時、駅のどこかまではわからないけど、お互いにある程度場所がわかっている時に使います。
これは、イベントや機会でも同じです。I accidentally met Key at the party.
(そのパーティーで偶然Kenに会ったんだ)という時、それはパーティーのどんな状況だったのか、どんな場所だったのかまではわかりません。とりあえず「そのパーティーで会った」、そんな感じがatです。
文意: 私たちの機会を修理しに来るエンジニアたちは、そのローカル空港で車をレンタして、我々の工場に来る予定です。
語彙:fix(修理する) machinery(機械類)
2. Ms. Lee, the director of ADI Medical, informed
its shareholders that sales ——- the Internet
had increased dramatically in the last quarter.
(A) up
(B) on
(C) of
(D) at
結構な数の人が、空所の前後から判断して、かつ、日本語で考えて、「インターネットの売り上げ」だから、ofが正解だ、と思って選んでしまいます。そういう意味では、この前置詞問題は、文脈問題とも言えるのですが、
「インターネットの売り上げ」をofで表現すると、インターネットを売った、みたいな意味になります。インターネットは売れませんね(笑)。
ではなにかと言うと、インターネット上の売り上げ、ですね。簡単に言うと「ネット上の売り上げ」です。よって、正解は(B) onになります。英語では、インターネットという場所は、onなんですね。覚えてください。あ、知っていたらスイマセン。 ちょっと追加させていただくと、TOEICでは、over the Internetというような
表現もお目にかかります。overになると、その前の動詞にはなんらかの移動や活動があり、日本語で言えば、「ネット(上)で」という意味になります。
例)I sold my watch over the Internet.(ネット上で腕時計を売りました)
前述のsales on the Internet(ネット上の売り上げ)との違い、少しわかるでしょうか。
文意: ADI MedicalのディレクターであるMs. Leeは、株主に対しネット上の売り
上げが、全四半期に劇的に増加したと語った。
語彙:inform(知らせる) shareholder(株主) dramatically (劇的に)
—————————————————————————————————————
では、演習問題をやってみましょう。
Directions: 以下の各文を完成させるのに、( )の中から適切な前置詞を選びましょう。正解は一つとは限りません。
1. Mr. Maki made a great speech ( □at □in □on ) the 30th company anniversary
celebration.
2. I was born and raised ( □at □in □for ) Ottawa, Ontario.
3. The school cafeteria is located ( □on □at □in ) the eighth floor.
4. The article about Sonia Atador’s success in the film industry can be
found ( □on □at □in ) page 32 ( □on □at □in ) the book.
5. Ms. Tanabe was still ( □on □at □in ) the bus when the meeting started.
6. A few people saw Ms. Morgan coming ( □from □in □out of ) the conference
room.
7. Every morning at 7:30, there are about twenty people standing ( □on □at □in )
the bus stop.
8. You can see all information regarding our company history ( □on □at □in )
our Web site.
9. Beautiful pictures were hung ( □on □at □in ) the walls of the Italian restaurant.
10. You can meet a variety of people ( □on □at □in ) the workshop.

【解説と解答】
1. Mr. Maki made a great speech ( □at □in □on ) the 30th company anniversary
celebration.
celebrationとは、祝賀会です。それで、「祝賀会の中で」と考えて、inを選んでしまいますが、inだと「中に」を強調し過ぎてしまいます。言いたいのは、祝賀会という大雑把なある地点でスピーチをした、ということだけですから、正解はatになります。celebrationはイベントですね。イベントは、多くの場合、atで十分です。I met him at the party.(そのパーティーで彼と出会いました)
文意:Mr. Makiは、その会社の30周年記念祝賀会で素晴らしいスピーチをした。
語彙:make a speech(スピーチをする) anniversary(記念)
2. I was born and raised ( □at □in □for ) Ottawa, Ontario.
よく言われるところの比較的広い場所はinが正解というやつです。inは、四方八方が閉ざさている「部屋」のような空間にも使われますが、同時に今回のように、かなり広い地域にも使われるという何とも厄介な前置詞です。具体的には、国、都市、州、県、市、町はinと覚えてしまいましょう。Ottawa, Ontarioとは、カナダという国のオンタリオ州のOttawaという首都です。
文意:私はOntario州Ottawaで生まれ育ちました。
語彙:raise(育てる)
3. The school cafeteria is located ( □on □at □in ) the eighth floor. 正解はon。後ろを見ればすぐにわかりますね。「~階」と言えばonと覚えましょう。この場合は8階。
文意:学校のカフェテリアは、8階にあります。
語彙:be located~(~に位置する)
4. The article about Sonia Atador’s success in the film industry can be
found ( □on □at □in ) page 32 ( □on □at □in ) the book.
日本語で考えると、「32ページに」ということで、inを選びがちですが、正解はonです。32ページの上に乗っていると英語では考える。もう一つのかっこは、「本の中に」ですから、そのままinが正解です。こちらは間違える人少ないですね。
文意:映画産業におけるの成功についての記事は、その本の32ページに書かれて
います。
語彙:article(記事) film industry(映画産業) can be found(見つけら れる)
5. Ms. Tanabe was still ( □on □at □in ) the bus when the meeting
started. これまた日本語で考えると「バスの中にいた」となるので、inを選びがちですね。inでも絶対に×とは言えませんが、TOEICでは乗り物はonで覚えましょう。正解はonとin。
文意:Ms. Tanabeは、会議が始まった時、まだバスの中にいた。
6. A few people saw Ms. Morgan coming ( □from □in □out of ) the
conference room. see+人+~ingで、「人が~しているところを見た」という意味になります。この場合は、会議室(conference room)から来るところを見たのです。正解はfromとout ofになります。それぞれちょっとニュアンスは変わります。fromだと元の場所がconference roomで、そこから歩いてきている感じです。一方out of を使うと会議室から出てくるところを見た、という感じになります。
文意:数人の人がMs. Morganが会議室から来る(出てくる)ところを 見ました。
7. Every morning at 7:30, there are about twenty people standing ( □on □at □in )
the bus stop.
「バス停で」、「バス停のところで」ですから、正解は点とその周辺を表すat
になります。簡単だったと思います。atは、点と言っても、後ろに場所が来る場合、さらにその中の細かい位置までは問いません。この場合なら、バス停のさらにどの位置にいたかまでは関わらないのがatです。
文意:毎朝7時30分に、そのバス停に早く20人の人が立っている。
8. You can see all information regarding our company history ( □on □at □in )
our Web site.
この章の最初の要所問題でon the Internetが正解だったのだから、ここもonが正解と思った人はそれで正解です。ウェブサイトがきたらonと覚えましょう。
文意:弊社のウェブサイト上で社歴に関わる全ての情報が見れます。
語彙:information(情報) regarding(~に関わる)
9. Beautiful pictures were hung ( □on □at □in ) the walls of the
Italian restaurant. 壁にかかっているのだから、接触のonが正解になります。
文意:美しい絵が、そのイタリアンレストランの壁にかけられていました。
語彙:be hung(掛けられて) wall(壁)
10. You can meet a variety of people ( □on □at □in ) the workshop.
正解はinとat。ワークショップをどう考えるかですが、大雑把に見て「そのワークショップで」と捉えるならatでOK。一方、「そのワークショップのいろいろな活動の中で」と考えるならinでもOKです。
文意:そのワークショップでは(の中で)、様々な人に出会えます。
語彙:a variety of(様々な)
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